[2393]日本ケアサプライをパティシエが分析!三菱商事系・超高齢化社会の構造的成長・福祉用具レンタル大手[2026/7/2]

パティシエが分析する。日本ケアサプライ2393の株価チャートと業績分析のイメージ。 物色!個別銘柄

上がりすぎ!?

売りました。2022/6 購入し4年間持った重要銘柄でしたが今回売却。売却の理由は「値上がりしすぎ・利回りが一気に低下した」ことです。1494円で購入4350円で売却。ほぼ3倍になったのと、利回りが1.7%まで低下したことにより一旦手放すことにしました。とは言え、すごく良い銘柄であり、これからの利回りによっては買い戻すことも考えたいので、もう一度業績を見直します。

介護ベッド・車いす・歩行器……自宅での介護に欠かせない福祉用具を、全国の在宅介護現場に届け続けているのが日本ケアサプライ(2393)です。三菱商事グループという強力な後ろ盾を持ち、超高齢化社会という最強の構造的追い風の中で売上を約15年で4倍に伸ばしてきた成長企業。2026年3月期は売上・利益ともに過去最高を更新しました。配当利回りは低めですが、高い成長性に注目してパティシエ目線で徹底分析します。

どんな会社?

日本ケアサプライ(2393)は、三菱商事グループが強力バックアップする福祉用具の総合レンタル・販売企業です。介護保険制度を活用し、要介護・要支援認定を受けた高齢者の自宅に、介護ベッド(特殊寝台)・車いす・歩行器・手すり・エアーマット等の福祉用具をレンタル提供します。

全国に拠点網を持ち、担当ケアマネージャーを通じて利用者と契約するBtoB的なビジネスモデルです。利用者の自己負担は費用の1〜3割で残りは介護保険給付のため、景気に左右されにくい安定した需要が続きます。高齢化の進展で市場そのものが拡大する構造的成長産業です。

財務面では自己資本比率67.1%と健全な水準を維持しています。2025年に有利子負債が22.6億円まで増加しましたが、2026年には10.6億円に大幅削減。2026年3月期は売上349.3億円・営業利益30.9億円・純利益22.6億円といずれも過去最高を更新しました。PBR3.59倍は成長期待を強く反映しています。

時価総額

約697億円(2026年7月1日時点)

東証スタンダード上場の中型成長株です。福祉用具レンタル業界では国内最大規模を誇り、業界のリーディングカンパニーとしてのポジションが評価されています。

株価・配当金・セクター

項目内容
株価(2026/7/2)4,360円
配当金(2027/3期予想)74円
セクターサービス業(福祉用具レンタル)
市場東証スタンダード
決算期3月期

配当利回り・配当支払い月

配当利回り: 1.70%(2027/3期予想74円÷株価4,295円)

配当利回り1.7%は東証プライム平均と比べても低水準です。高配当株とは言いにくいレベルですが、これは株価がここ数年で大きく上昇してきた(業績評価が高まった)ことの裏返しでもあります。配当そのものは2022年から増配基調にあり、2026年72円→2027年予想74円と少しずつ増加しています。

配当支払い月: 6月(期末配当)・12月(中間配当)

売上推移

年度売上高
2022年232.9億円
2024年285.9億円
2025年320.0億円
2026年349.3億円
2027年(予)375.0億円

売上は一貫して右肩上がりです(2023年データは省略)。2025年は前年比+11.9%増、2026年は+9.2%増と二桁成長を維持。超高齢化社会の進展による利用者数の増加と、全国拠点の拡大が売上成長を牽引しています。2027年予想も+7.3%増の375億円と高成長継続が見込まれます。

利益推移

年度経常利益純利益
2022年23.6億円16.8億円
2024年22.0億円15.8億円
2025年24.9億円17.9億円
2026年31.2億円22.6億円
2027年(予)34.5億円23.0億円

2024年は拠点拡大への先行投資等で一時的に減益(純利益15.8億)となりましたが、2025年に回復、2026年は大幅増益で過去最高益を更新しました。2027年予想は純利益23.0億円と小幅増益見通し。売上成長の加速に対して利益成長が緩やかに見える点は、コスト管理への注目が必要です。

EPS

年度EPS
2022年107.81円
2023年約97円
2024年101.57円
2025年115.35円
2026年145.32円
2027年(予)148円

EPS(1株当たり利益)は2024年に一時的に落ち込んだ後、2025・2026年と急回復・大幅増加しています。2026年は145.32円と2024年比+43%の大幅改善。2027年予想は148円と小幅増加見通しです。なお2023年のEPSは約97円(配当性向から逆算)であり、その年は減益が配当維持と重なり配当性向が一時71.8%まで上昇しました。

ROE

年度ROE
2022年10.81%
2024年9.54%
2025年10.24%
2026年12.14%
2027年(予)12.36%

ROE(自己資本利益率)は概ね10〜12%台で推移しています。サービス業の平均(8〜10%程度)をやや上回る水準です。2024年の一時的な落ち込みを経て、2026年は12.14%まで回復。2027年予想は12.36%とさらなる改善見通しです。

PER & PBR

PER: 29.02倍(2027/3期予想EPS 148円ベース)

PBR: 3.59倍(2026年3月期末純資産183.8億円ベース)

PER29倍・PBR3.6倍はいずれも高水準で、成長期待が株価に強く織り込まれています。超高齢化社会という構造的成長ストーリーへの評価が高いためですが、逆に言えば業績が期待を下回ったときの株価下落リスクも大きい。バリュー投資家よりも中長期の成長株投資家向けの銘柄と言えます。

総資産 & 純資産

年度総資産純資産
2024年254.0億円165.5億円
2025年267.1億円172.6億円
2026年277.3億円183.8億円

純資産は毎年着実に増加しており、2026年は183.8億円。総資産・純資産ともに順調な成長を示しています。

自己資本比率

年度自己資本比率
2024年65.1%
2025年65.5%
2026年67.1%

自己資本比率67.1%はサービス業として良好な水準です。2022年の72.7%から2024年にかけてやや低下した(有利子負債を活用した拠点投資)ものの、2025年以降は回復傾向。財務の安定性は保たれています。

有利子負債

年度有利子負債
2022年0.6億円
2023年6.1億円
2024年13.6億円
2025年22.6億円
2026年10.6億円

有利子負債は2022年のほぼゼロから2025年に22.6億円まで増加しました。これは全国での拠点拡大・設備投資に伴うものと推測されます。2026年には10.6億円へと約53%削減されており、財務規律の回復が見られます。純資産183.8億円に対して有利子負債10.6億円は十分に管理可能な水準です。

1株配当推移

年度中間期末合計
2019年23円23円46円
2020年23円23円46円
2021年23円23円46円
2022年30円30円60円 ←増配
2023年35円35円70円 ←増配
2024年35円35円70円
2025年35円35円70円
2026年36円36円72円 ←増配
2027年(予)37円37円74円 ←増配

2022年から増配を再開しています。2019〜2021年は46円で横ばいでしたが、2022年に60円、2023年に70円と増配し、その後2024〜2025年は70円で維持。2026年から再び増配に転じ72円、2027年予想は74円です。緩やかながら増配傾向が続いており、成長企業として着実に株主還元を強化しています。

配当利回りの推移

直近の配当利回りは1.72%(2026年7月1日時点)と低水準です。過去にはPER・PBRが低かった時期(2022〜2023年頃)に配当利回りが3〜4%台だったこともあります(2022年:利回り4.21%、2023年:4.36%)。株価の大幅上昇によって現在は利回りが低下した形です。今後の増配が続くかどうかが、保有継続の鍵になります。

配当性向

年度EPS配当配当性向
2022年107.81円60円55.7%
2023年約97円70円71.8%
2024年101.57円70円68.9%
2025年115.35円70円60.7%
2026年145.32円72円49.5%
2027年(予)148円74円50.0%

2023年に配当性向71.8%と一時的に高水準となりました(減益の中でも配当を維持したため)。その後、EPS回復に伴い配当性向は低下し、2026年は49.5%と健全水準に戻りました。2027年予想も50%程度で持続性が高い水準です。ただし、業績が再び悪化した場合は70%台を超えるリスクがある点は頭に入れておきましょう。

自社株買い

年度実施額
2024年29万円(少額)
2025年1億3,511万円
2026年76万円(少額)

自社株買いは不定期・少額での実施にとどまっています。2025年に約1.4億円とやや規模が大きかったものの、時価総額697億円に対しては象徴的な規模です。成長投資優先のフェーズのため、積極的な自社株買いは今後の課題と言えます。

まとめ

高配当株投資として約40年分の配当金を今回もらえたものと考えて、一旦手放す決断をしました。当初、買ったときに、この銘柄は手放すつもりは一切ありませんでしたが、1.7%の利回りは、高配当株投資としては利回りが低すぎます。ただ有料銘柄である事は間違いないので、これからりが再び上がると言う局面があるのであれば再度購入します。現在のところ、PER PBRともにあまりにも上がりすぎです。一旦利益確定の上、次の急落を待ちたいと思います。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。
記載されている情報は執筆時点のものであり、その後変更される場合があります。
投資判断はご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

Sources

  • https://irbank.net/2393/results
  • https://irbank.net/2393/dividend
  • https://irbank.net/2393/bs
  • https://finance.yahoo.co.jp/quote/2393.T

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