[2003]日東富士製粉をパティシエが分析!累進配当で減配なし・自己資本比率78%の堅固財務・製粉・外食・運輸の多角経営食料品株[2026/4/21]

物色!個別銘柄

ようやく買えた!

3月30日の急落時に1730円で購入。前からずっと欲しかった株ですが、以前は7000円台と買いづらい価格だったのが、今回4分の1で株式分割。小麦粉を作っている会社だからパティシエとして親近感があるんですよ。 しっかりと観測をして願わくば、年の半ばに買い増しを考えたいところ。


どんな会社???

日東富士製粉(証券コード:2003)は、小麦粉を中心とした製粉・食品事業を柱に、外食事業・運輸事業の3セグメントを展開する老舗食料品企業です。製粉業は業務用・家庭用小麦粉やプレミックスの製造・販売が中心で、外食事業では飲食店経営、運輸事業では食品物流を担っています。東証スタンダード上場で連結子会社7社を擁する中型食料品株です。

財務面では、実質的にほぼ無借金経営を継続しており、自己資本比率は78%超と食料品業界の中でも際立って堅固です。有利子負債は2024年3月期時点で約4億円(インタレスト・カバレッジ・レシオ:2,412倍)と、財務リスクはほぼゼロに等しいレベルです。

時価総額

約686億円(2026年4月21日時点)

東証スタンダード上場の中小型株に位置します。食料品セクターの中では規模が小さめですが、78%超の高い自己資本比率と累進配当政策が評価材料です。なお、2026年4月1日に1:4の株式分割が実施されており、投資しやすい株価水準になっています。


株価・配当金・セクター

項目内容
株価1,828円
年間配当(予想・分割後換算)約70円
セクター食料品
市場東証スタンダード
決算月3月

※2026年4月1日に1対4の株式分割が実施されました。分割前の年間配当は280円/株でした。


配当利回り・配当支払い月

配当利回り:約3.84%(2026年4月17日時点)

配当支払い月:6月・12月

食料品セクターとしては相応に高い水準です。ただし、この3.84%という利回りは「累進配当」という「減配しない」方針のもとで利益が落ち込んだ時期に支払われた高配当が背景にあります。配当性向が71%超(2025年)と非常に高く、「高利回りだから安心」と単純に飛びつくのは危険です。利益回復が続くかどうかを見極めながら判断する必要があります。


売上推移

年度売上高
2022/3593億円
2023/3695億円
2024/3726億円
2025/3723億円
2026/3(予)730億円

2023/3〜2024/3にかけて原材料価格上昇分の価格転嫁が進んで売上は拡大しましたが、2025/3はやや踊り場となりました。2026/3予は前期比+1.0%の730億円と微増収にとどまる見通しです。大きな売上成長を期待しにくい成熟した事業構造であることは正直に押さえておきましょう。


利益推移

年度経常利益純利益
2022/348億円37億円
2023/357億円39億円
2024/358億円42億円
2025/355億円35.5億円
2026/3(予)41億円31億円

純利益が2025/3に大きく落ち込んだ主因は、経常利益は前期比-4.4%程度の小幅減益にとどまったものの、税負担や特別損失等が加わった点にあります。2026/3予は42億円と回復基調ですが、FY2026 Q3(2025年12月時点)の累計経常利益が前年同期比▲19%と低調で、通期予想の達成には注意が必要です。


EPS(1株当たり純利益)

年度EPS
2022/3101.88円
2023/3108.8円
2024/3116.36円
2025/397.47円
2026/3(予)330.32円

EPS は2023/3〜2024/3にかけてピークを迎え、2025/3に大幅に落ち込みました。2026/3予は回復見込み。EPSが急騰した主な理由は、「価格転嫁の浸透によるマージン改善」、「外食・惣菜事業の収益性大幅向上」、そして「積極的な自己株式取得」の3点


ROE(自己資本利益率)

年度ROE
2023/38.71%
2024/38.54%
2025/37.19%
2026/3(予)6.35%

2025/3の純利益急落によりROEが大幅低下しました。食料品業界は一般にROEが低めの業種ですが、7%台への落ち込みは今後の収益力回復なしには改善が見込めません。2026/3予も6.35%と低水準が続く見通しで、資本効率の向上は課題といえます。


PER & PBR

指標数値
PER21.4倍(予想)
PBR1.36倍

PER 21倍超は食料品セクターとしてはやや割高感があります。利益が回復途上にある現時点では、割安とは言い切れません。一方、PBR 1.36倍は純資産より若干高い水準で、飛び抜けた割高感はないものの、利益の安定回復が前提となります。累進配当政策による安心感が株価を下支えしている面もあり、利益動向を慎重に確認しながら判断したい局面です。


総資産&純資産

年度総資産純資産
2023/3約606億円約455億円
2024/3約623億円約496億円
2025/3629.5億円494.3億円

総資産・純資産ともに緩やかに積み上がっており、財務基盤は着実に強化されています。オーガニックに資産が積み上がっている点は安心感があります。


自己資本比率

年度自己資本比率
2023/374.7%
2024/377.2%
2025/377.3%

食料品業界の平均的な水準を大きく上回る高水準で推移しています。3期連続で改善・維持されており、財務健全性は業界でも上位に位置します。ほぼ無借金に近い状態で、財務リスクは極めて低いといえます。


有利子負債

年度有利子負債
2023/35億円
2024/34億円
2025/34.2億円

2025年3月期時点の有利子負債は約4.2億円と極めて低水準で、有利子負債比率を見ても0.85%。これは事実上の無借金経営であり、財務的な安定性は抜群です。有利子負債に関しては、ほとんど懸念する必要はありません。


1株配当推移

年度中間期末合計
2023/319.25円24.5円43.75円
2024/318.75円28円46.75円
2025/335円35円70円 ←大幅増配(累進配当導入)
2026/3(予)35円35円70円

2025年3月期に一気に大幅増配となった背景には、2024年5月の累進配当政策の導入があります。利益が減少しても配当を減らさない方針のため、2025年のように業績が落ち込んだ年でも増配が実施されました。この方針は株主にとってはプラスである一方、利益がさらに悪化した場合は財務への負荷が増すリスクがあります。


配当利回りの推移

年度配当利回り
2022/33.62%
2023/33.9%
2024/33.52%
2025/34.19%

2025年の大幅増配と株価水準の変化により、4%台後半まで上昇しています。利回りの上昇は「増配によるもの」であり、益回り低下(利益悪化)も背景にある点は冷静に見ておく必要があります。


配当性向

年度配当性向
2022/3440.1%
2023/340.2%
2024/340.2%
2025/371.8%

2022〜2024年は40%程度と健全な水準でしたが、2025の純利益急落により配当性向が一気に71%超まで跳ね上がりました。累進配当の「減配なし」方針のもとで増配を継続した結果です。2026年予想でも高水準が続く見込みで、これ以上の純利益の悪化があれば配当維持が困難になるリスクがあります。


自社株買い

あまり大きな金額ではないが、徐々に自社株買いの実績あり。2023年にはなかったものの2022年2025年には大幅増。1億を超える実施。

まとめ

食料品セクターはなかなかもこれという銘柄がなく、ずっと観測していた「日東富士」 ようやく購入することができたものの、もう少し欲しいと思うので、今後も株価チャートの動きをよく見ながら年間を通じて手ごろになった頃にもう一度買い増しをしたいと思っています。


※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。 記載されている情報は執筆時点のものであり、その後変更される場合があります。 投資判断はご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

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