[7593]VTホールディングスをパティシエが分析!Honda最大級ディーラーグループ・M&Aで急成長しながら5%近い高配当を維持するカーディーラー株[2026/4/11]

パティシエを分析するVTホールディングス7593の株価チャートと業績分析のイメージ 物色!個別銘柄

年に2回の配当落ち日

権利落ち日が明けて株価が少し下がったタイミング。500円以下で利回り約5%というのは、職人仲間にも紹介しやすい水準だなと思って調べてみました。

どんな会社???

ホンダ車を中心に複数ブランドの新車・中古車販売と整備・保険代理を手がける自動車ディーラーグループです。積極的なM&Aで売上を急拡大しながら、長年4〜5%台の高配当を維持し続けている堅実な銘柄です。


時価総額

約612億円(東証プライム)

売上3,700億円規模の会社に対して時価総額612億円はPBR0.80倍。ディーラー業界特有の低評価が続いていますが、だからこそ高利回りが生まれています。

愛知県名古屋市に本社を置く自動車ディーラー持株会社。「Honda Cars」を主力に、トヨタ・スバル・ダイハツ等の複数ブランドを取り扱い、新車・中古車の販売から整備・保険代理・カーリースまで自動車に関わるビジネスをワンストップで展開しています。

最大の特徴は積極的なM&A戦略。国内外のディーラーを次々と買収・統合することで売上を急拡大しており、2023.03の2,663億円から2026.03予想3,700億円へとわずか3年で約40%の増収を見込んでいます。一方で営業利益は売上増に比べて伸び悩んでおり、M&Aコストやのれん償却、人件費増加が利益を圧迫している構造です。配当は連続増配基調を保ちながら、利回りは常に4〜5%台をキープしています。


株価 配当金 セクター

  • 株価:499円(2026年4月10日時点)
  • 配当金:24円(2026.03予想)
  • セクター:小売業

配当利回り 配当支払い月

  • 配当利回り:4.81%
  • 配当支払い月:12月・6月

500円を下回る手頃な株価で4.81%の利回り。12月・6月の年2回受け取りで、ポートフォリオのインカム補強に使いやすい銘柄です。


売上推移

年度売上高
2023.032,663億円
2024.033,116億円 ↑
2025.033,516億円 ↑
2026.03(予)3,700億円 ↑

売上は4期連続で右肩上がり。M&Aによる規模拡大の成果が数字に表れています。ただし「売上は伸びているのに利益は落ちている」というねじれが生じており、成長の質が問われています。


利益推移

年度営業利益純利益
2023.03128.6億円71.8億円
2024.03120.1億円66.97億円
2025.03108.6億円 ↓53.02億円
2026.03(予)130.0億円70.0億円

売上が順調に伸びる一方、営業利益・純利益はともに2025.03まで減少トレンド。のれん償却・人件費増・金利コスト増が主因と見られます。2026.03は大幅回復を予想しており、その達成可否が株価を左右するポイントです。


EPS

年度EPS
2023.0361.9円
2024.0356.9円
2025.0343.8円
2026.03(予)59.0円

EPS59円に対して配当24円の配当性向は約40.7%。業績が落ち込んだ2025.03でも54.8%と許容範囲内であり、配当の安定性は保たれています。2026.03にEPSが回復すれば配当性向は再び40%前後に戻る見通しです。


ROE

年度ROE
2024.039.75%
2025.037.36%
2026.03(予)約9%

2025.03は利益減少でROEが低下。2026.03の回復予想が実現できれば9%台への回帰が見込めます。


PER & PBR

  • PER:8.45倍
  • PBR:0.80倍

PER8倍台・PBR0.80倍はともに割安水準。自動車ディーラー業は在庫リスクや借入依存など構造的なリスクがあるため低評価になりやすいですが、それを差し引いても割安感はあります。業績回復が確認できれば株価見直し余地があります。


総資産 & 純資産

年度総資産純資産
2023.032,298億円645億円
2024.032,729億円729億円
2025.032,779億円712億円

M&A積極展開により総資産が急拡大。純資産は2025.03にやや減少しており、利益の落ち込みが影響しています。


自己資本比率

年度自己資本比率
2023.0328.1%
2024.0326.7%
2025.0325.6%

M&Aに伴う資産拡大により自己資本比率は低下傾向。25%台は製造業と比べると低く見えますが、ディーラー業では在庫(新車・中古車)の調達に借入を活用する構造上、この水準は一般的です。ただし低下トレンドには注意が必要です。


有利子負債

年度有利子負債倍率
2023.030.95倍
2024.030.98倍
2025.030.99倍

純資産とほぼ同規模の有利子負債を抱えており、3期連続で1倍に近づいています。M&A資金の調達や車両在庫の仕入れに伴うものですが、金利上昇局面では調達コスト増加に直結するリスクがあります。


1株配当推移

※2014年4月に1:3の株式分割を実施。以下は分割後ベースで記載。

年度中間期末合計
2019.0310円10円20円
2020.0310円10円20円
2021.0310円10円20円
2022.0311円11円22円
2023.0311.5円12円23.5円
2024.0312円12円24円
2025.0312円12円24円
2026.03(予)12円12円24円

2021.03から毎年増配または維持を続けており、減配なしの安定した推移。業績が落ちた2025.03でも24円を維持したのは評価できます。


配当利回りの推移

年度配当合計配当利回り
2019.0320円4.80%
2020.0320円6.83%
2021.0320円4.48%
2022.0322円4.93%
2023.0323.5円4.64%
2024.0324円4.49%
2025.0324円4.81%
2026.03(予)24円4.81%

2020.03の6.83%はコロナ禍で株価が急落した局面での高利回り。以降も4〜5%台を安定してキープしており、高配当株としての一貫性があります。


配当性向

年度配当EPS配当性向
2023.0323.5円61.9円38.0%
2024.0324円56.9円42.2%
2025.0324円43.8円54.8%
2026.03(予)24円59.0円40.7%

2025.03はEPS低下で配当性向が54.8%まで上昇しましたが、無理な水準ではありません。2026.03にEPSが回復すれば40%台に戻る見通しで、配当の持続性は問題ないレベルです。


自社株買い

2021.03に約7.6億円、2024.03に約5.2億円と定期的に実施しています。毎年大規模ではありませんが、配当と合わせた株主還元の姿勢は評価できます。


まとめ

売上が右肩上がりで伸び続けるM&A積極展開のカーディーラーグループ。PBR0.80倍・PER8倍台という割安水準で4.81%の高配当は、数字上の魅力は十分あります。課題は「売上は伸びているのに利益が落ちている」というねじれで、M&Aコストやのれん償却が重荷になっています。有利子負債倍率も1倍近くまで上昇しており、金利上昇の影響も無視できません。2026.03の営業利益130億円・純利益70億円という回復予想が実現できれば、再評価の契機になり得ます。地道な増配を続ける姿勢と500円以下という手頃な株価は、長期保有目線では検討に値する銘柄です。実際に高配当株を始めようと言う方にとっては、この500円程度の株価は買いやすいものだと思います。しかも、今のところ、権利落ちび開けすぐで、まだ株価は下がったところなので、買いやすい利回りではあると思うので、少しつまんでおきたい銘柄!

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

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