保険は大事だよ〜
生命保険を含め一切保険には加入していない私ですが、株は落ちたい!ぜひ持ちたい!と思いながら見ての通り、見事な右肩上がり。買おうと思いながらもなかなか手が出せず、今まだ持っていません。
日本人の多くが、第一生命の保険に加入しているか、家族の誰かが加入している。そのグループの持株会社が、近年急速に株主還元を強化している。
どんな会社?
第一ライフグループ(8750)は、第一生命保険を中核とする日本最大級の生命保険グループだ。国内生命保険事業に加え、米国のProtective Life(プロテクティブ生命)、オーストラリアのTAL、アジア各国での事業展開と、海外保険事業の比重が年々高まっている。総資産69.6兆円は国内生保トップクラスの規模だ。
保険業の特性から自己資本比率は5%程度と低く見えるが、保険会社の健全性指標であるソルベンシーマージン比率は852.9%(2025年3月期)と、法定基準の200%を大きく上回る盤石な財務体質を誇る。
業績は海外資産運用の環境変化に影響を受けやすく、2023年3月期は米国金利上昇局面での評価損などにより純利益が1,737億円と大幅減益になる局面もあった。しかし2025年3月期には純利益4,296億円と急回復し、ROEも12.38%まで改善した。
株主還元面では2025年4月の1:4株式分割で流動性を高め、同年から配当性向40%以上を明示する新方針を打ち出した。2026年3月期予想では年間52円と前期比大幅増配を計画しており、長期保有の観点で注目度が高まっている。
時価総額
約5.15兆円(株価1,423円 × 約36.2億株)
国内の保険持株会社として東京海上ホールディングスに次ぐ規模。5兆円超の大型株で、日経225・TOPIX Core30にも採用されている。外国人投資家の保有比率も高く、国際的な存在感を持つ銘柄だ。
株価・配当金・セクター
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 株価 | 1,423円 |
| 年間配当(予) | 52円 |
| セクター | 保険業 |
| 市場 | 東証プライム |
| 決算期 | 3月期 |
※2025年4月1日付で1株→4株の株式分割(1:4)実施済み。以下の数値はすべて分割後ベースに調整。
配当利回り・配当支払い月
配当利回り:3.65%(2026年3月期予想・株価1,423円ベース)
配当支払い月:12月(中間)・6月(期末)
3%台後半は保険株の中でも高水準。配当性向40%以上という明確な数値目標を持つ点が投資家に安心感を与えており、今後の業績成長に連動した増配継続が期待される。2025年3月期から中間配当が新設されたことで、受取タイミングの分散という点でも利便性が向上した。
経常収益推移
| 年度 | 経常収益 |
|---|---|
| 2021年 | 7.83兆円 |
| 2022年 | 8.21兆円 |
| 2023年 | 9.51兆円 |
| 2024年 | 11兆円 |
| 2025年 | 9.87兆円 |
※保険業の売上高相当指標。保険料収入・資産運用収益・その他を合算。
経常収益は10兆円前後で推移。海外事業の拡大と資産運用収益の変動が大きく影響する。2023〜2024年は為替の影響で見かけ上の収益が膨らんでいる面もある。
利益推移
| 年度 | 経常利益 | 純利益 |
|---|---|---|
| 2021年 | 5,529億円 | 3,638億円 |
| 2022年 | 5,909億円 | 4,094億円 |
| 2023年 | 3,875億円 | 1,737億円 |
| 2024年 | 5,390億円 | 3,208億円 |
| 2025年 | 7,191億円 | 4,296億円 |
2023年3月期は海外金利上昇局面における評価損・保険負債評価の影響などで純利益が半減以下になった。2025年3月期はその反動と海外事業の業績回復が重なり、純利益4,296億円と最高水準に回復している。保険業の業績は金利・株式市場・為替の影響を強く受けるため、振れ幅の大きさは覚悟したい。
EPS(1株当たり利益)
※すべて株式分割後(現行ベース)に調整済み
| 年度 | EPS |
|---|---|
| 2021年 | 81.40円 |
| 2022年 | 95.79円 |
| 2023年 | 42.75円 |
| 2024年 | 82.42円 |
| 2025年 | 115.95円 |
| 2026年(予) | 111.68円 |
2023年の落ち込みが際立つ。2025年は115.95円と過去最高水準に達し、2026年予想は小幅減の111.68円。配当52円に対して余裕のある水準だが、海外事業の変動リスクが常に存在する点は注意が必要だ。
ROE(自己資本利益率)
| 年度 | ROE |
|---|---|
| 2022年 | 9.29% |
| 2023年 | 6.53% |
| 2024年 | 8.26% |
| 2025年 | 12.38% |
国内生保業界の平均ROEは8〜10%程度。2025年の12.38%は業界内でも高水準で、海外事業の収益貢献が押し上げている。ただし2023年のように6%台まで落ち込む年もあり、安定したROEを維持するには外部環境への依存度が高い点がリスクといえる。
PER & PBR
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| PER | 12.74倍 |
| PBR | 1.27倍 |
PER12〜13倍は保険業として標準的な水準。PBR1.27倍と純資産を上回る評価がついており、海外事業の成長性とROEの改善が市場に評価されていることを反映している。業績が安定すればさらなる評価向上も視野に入る。
総資産 & 純資産
| 年度 | 総資産 | 純資産 |
|---|---|---|
| 2023年 | 61.7兆円 | 2.66兆円 |
| 2024年 | 67.5兆円 | 3.88兆円 |
| 2025年 | 69.6兆円 | 3.47兆円 |
総資産の大半は保険準備金・運用資産で構成される。純資産が2024年から2025年にかけて減少しているのは、自社株買いや配当支払い、市場環境の変化による有価証券評価変動が主因。保険業として正常な動きだ。
自己資本比率 & ソルベンシーマージン比率
| 年度 | 自己資本比率 | ソルベンシーマージン比率 |
|---|---|---|
| 2023年 | 4.3% | — |
| 2024年 | 5.7% | — |
| 2025年 | 5.0% | 852.9%(単体) |
自己資本比率5%は保険業の構造上の特性であり、問題ではない。注目すべきはソルベンシーマージン比率で、852.9%は金融庁が定める最低基準(200%)の4倍超。これが保険会社の「支払い能力」の実質的な安全性指標であり、第一ライフグループは業界内でも高水準を維持している。
有利子負債
保険会社は本来の「有利子負債」の概念が一般企業とは異なる。主たる負債は保険契約者への責任準備金(保険負債)であり、銀行借入などの有利子負債は限定的。財務健全性の判断にはソルベンシーマージン比率(852.9%)を参照するのが適切で、同指標においては非常に良好な水準にある。
1株配当推移
※すべて株式分割後(÷4調整済み)の数値
| 年度 | 中間 | 期末 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | — | 14.50円 | 14.50円 |
| 2020年 | — | 15.50円 | 15.50円 |
| 2021年 | — | 15.50円 | 15.50円 |
| 2022年 | — | 20.75円 | 20.75円 ← 大幅増配 |
| 2023年 | — | 21.50円 | 21.50円 |
| 2024年 | — | 28.25円 | 28.25円 ← 大幅増配 |
| 2025年 | 15.25円 | 19.00円 | 34.25円 ← 中間配当新設 |
| 2026年(予) | — | — | 52.00円 ← 新方針・大幅増配 |
配当は2022年以降に増配が加速。2025年3月期から中間配当が新設され、年2回払いへと移行した。2026年予想の52円は2019年比で3.6倍に達しており、保険業のキャッシュフロー力を背景とした積極還元方針が鮮明だ。配当性向40%以上の明示で、今後も業績に連動した増配継続が期待される。
配当利回りの推移
| 年度 | 配当利回り |
|---|---|
| 2022年 | 3.32% |
| 2023年 | 3.53% |
| 2024年 | 2.93% |
| 2025年 | 3.02% |
| 2026年(予) | 3.65%(株価1,423円ベース) |
増配が続く一方で株価も上昇しているため、利回りは3%前後で安定推移。2026年の大幅増配効果で3.65%まで上昇しており、今後の業績次第ではさらなる増配も視野に入る。
配当性向
| 年度 | 配当(円) | EPS(円) | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 20.75円 | 95.79円 | 21.7% |
| 2023年 | 21.50円 | 42.75円 | 50.3% |
| 2024年 | 28.25円 | 82.42円 | 34.3% |
| 2025年 | 34.25円 | 115.95円 | 29.5% |
| 2026年(予) | 52.00円 | 111.68円 | 46.6% |
2023年は純利益の急落で配当性向が50%超となったが、これは「減配しない」というコミットメントを守った結果。2025年の29.5%は過去最高益年で余裕があった状況。2026年の46.6%は新方針(40%以上)の本格適用で、EPS成長が続けば持続可能な水準だ。
自社株買い
| 年度 | 取得規模(概算) |
|---|---|
| 2024年 | 約1,000億円 |
| 2025〜2026年 | 継続実施中 |
2024年3月期に1,000億円規模の自社株買いを実施したことが明らかになっており、その後も継続的に自己株式の取得を行っている。配当と合わせた総還元額は国内保険会社の中でも際立って大きく、機関投資家からの評価向上にも貢献している。
まとめ
ここまで配当利回り的に、いささか魅力の薄かったこの銘柄。「配当性向40%以上の新方針・52円への大幅増配・4分の1株式分割で買いやすくなった値段と、揃うべき条件が揃いつつある。「そろそろ👀⁉️」
ここに来て年始大きく上げていた株価が落ち着きつつある今! このタイミングにつかんでおきたい。ゴールデンウィーク明けには少し購入します!
※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。
記載されている情報は執筆時点のものであり、その後変更される場合があります。
投資判断はご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
Sources:
- https://irbank.net/8750/results
- https://irbank.net/8750/dividend
- https://finance.yahoo.co.jp/quote/8750.T
- https://moneyworld.jp/news/PEA3438_ainews
- https://www.investing.com/equities/the-dai-ichi-life-insurance-co.-historical-data-splits
- https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-29/SB3JI0T0AFB400
- https://kabuyoho.jp/reportDps?bcode=8750



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