[6156]エーワン精密をパティシエが分析!超高配当・完全無借金・自己資本比率92%の精密工具メーカー[2026/4/8]

パティシエが分析するエーワン精密6156の株価チャートと業績分析のイメージ 物色!個別銘柄

高配当株をやるなら、これ!

と言う位、財務健全でキャッシュリッチ。とは言え、ニッチジャンルなこともあり「大丈夫」と言う意見と「これから下がる」と言う意見と2分します。従業員に自社株を持たせることを推奨して、配当金が中還元されると言う形が取られ、社員に経営者感覚を持たせる仕組みを作っています。だからこそ簡単に減配と言う選択は取れない!という意見も。そう。大きく株価が動く銘柄ではないが、それだけに高配当銘柄の筆頭と言って良いかも。2024年4月から8月に1944円で購入。

どんな会社???

CNC工作機械に使われるコレットチャック(工具を固定する精密部品)を作る超ニッチな精密工具メーカーです。会社規模は小さいのに、配当利回り5%超・完全無借金・自己資本比率92%という驚きの財務体質を持っています。


時価総額

約105億円(東証スタンダード)

超小型株。機関投資家は手を出しにくいサイズですが、だからこそ個人投資家が狙いやすい銘柄でもあります。


1970年設立。工作機械の主軸に装着してドリルやエンドミルなどの切削工具を固定する「コレットチャック」専業メーカーです。地味な部品ですが、精密加工には欠かせない存在で、国内外のものづくり現場で使われています。

最大の特徴はその財務体質。有利子負債ゼロ・自己資本比率92.9%という鉄壁の貸借対照表を持ち、純資産74.9億円に対して時価総額が105億円程度とほぼ純資産に近い水準。2025.06期は純利益が赤字になったにもかかわらず年間100円の配当を維持するなど、蓄積した内部留保を株主に還元し続ける姿勢が際立っています。ただし業績は直近で軟調で、今後の回復力が問われます。


株価 配当金 セクター

  • 株価:1,981円(2026年4月8日時点)
  • 配当金:100円(2026.06予想)
  • セクター:機械

配当利回り 配当支払い月

  • 配当利回り:5.05%
  • 配当支払い月:9月

5%超の利回りが長年続く高配当株。3月・9月と年2回のキャッシュが入る受け取りサイクルです。


売上推移

年度売上高
2023.0617.6億円
2024.0616.0億円 ↓
2025.0615.9億円
2026.06(予)17.0億円 ↑ 回復へ

製造業の設備投資サイクルに連動する傾向があり、直近は世界的な工作機械需要の低迷を受けて売上が伸び悩んでいます。2026.06は回復予想ですが、まだ2023.06のピークには届かない水準です。


利益推移

年度営業利益純利益
2023.062.75億円1.91億円
2024.061.64億円1.20億円
2025.060.84億円-2.21億円 ← 赤字!
2026.06(予)2.98億円2.20億円

2025.06は純利益が赤字に転落。それでも100円配当を維持したのはさすがですが、逆に言えばそれだけ業績悪化のインパクトが大きかったとも言えます。2026.06の回復予想は注目ポイントです。


EPS

年度EPS
2023.0638.3円
2024.0624.0円
2025.06-44.1円(赤字)
2026.06(予)43.7円

EPSが100円配当を大幅に下回る年が続いています。これだけ見ると「配当大丈夫?」と思いますが、積み上がった内部留保(純資産74.9億円)があるため短期的には問題ありません。


ROE

年度ROE
2024.061.44%
2025.06-2.82%(赤字)
2026.06(予)3.07%

ROEは低水準。純資産が分厚いぶんROEが下がりやすい構造で、これは財務健全性の裏返しとも言えます。とはいえ、収益力という観点では物足りない数字です。


PER & PBR

  • PER:45.26倍
  • PBR:1.39倍

PERが高いのは2026.06のEPS予想が低いため。赤字翌年の回復期にありがちな見かけ上の割高感です。PBR1.39倍は純資産対比でやや割高ですが、無借金・高自己資本という安心感が織り込まれていると考えられます。


総資産 & 純資産

年度総資産純資産
2023.0692.1億円84.3億円
2024.0689.5億円81.9億円
2025.0680.6億円74.9億円

純資産が総資産の90%以上を占めるという圧倒的な財務の健全さ。借金がほぼなく、会社丸ごと「ほぼ自己資金」で動いています。純資産が少しずつ減っているのは、赤字と高配当支出が重なっているためです。


自己資本比率

年度自己資本比率
2023.0691.6%
2024.0691.5%
2025.0692.9%

90%超は国内製造業でも屈指の水準。どんな経済危機が来ても財務面での倒産リスクはほぼゼロと言っていい数字です。


有利子負債

年度有利子負債倍率
2023.060.00倍
2024.060.00倍
2025.060.00倍

3期連続で有利子負債ゼロ。完全無借金経営です。金利上昇の影響を全く受けない体質で、稼いだキャッシュをそのまま株主に還元できます。


1株配当推移

※2020年7月1日に1:2の株式分割を実施。以下は分割後ベースで記載。

年度中間期末合計
2021.0635円35円70円
2022.0650円50円100円 ← 大幅増配!
2023.0650円50円100円
2024.0650円50円100円
2025.0650円50円100円 ← 赤字でも維持!
2026.06(予)50円50円100円

2025.06は純利益が赤字転落したにもかかわらず100円配当を維持。内部留保の厚さが光ります。2022.06以降は100円水準を安定的にキープしており、減配リスクは現時点では低いと判断できます。


配当利回りの推移

年度配当合計配当利回り
2021.0670円5.22%
2022.06100円6.19%
2023.06100円5.19%
2024.06100円5.39%
2025.06100円5.80%
2026.06(予)100円5.05%

一貫して5〜6%台という高利回りを維持。特に2022.06の6.19%は株価が低迷した局面で、仕込めた方には恵まれたタイミングでした。利回りが常に5%を超えているのは、それだけ市場が業績懸念を織り込んでいる証拠でもあります。


配当性向

年度配当EPS配当性向
2023.06100円38.3円261%
2024.06100円24.0円417%
2025.06100円-44.1円-(赤字)
2026.06(予)100円43.7円229%

200〜400%超という極めて高い配当性向が続いています。通常ならば「危険信号」ですが、この会社の場合は純資産74.9億円という分厚い内部留保を背景とした「意図的な高還元方針」によるもの。業績が回復しEPSが100円を超えるまでは、この状況は続く見込みです。


自社株買い

2015年に約8.4億円の大規模な自社株買いを実施。その後は少額の取得のみで、現在は配当による株主還元を主軸としています。


まとめ

「こんな小さな会社がこんなに財務健全なの?」と思わず二度見してしまう銘柄。自己資本比率92.9%・完全無借金・純資産74.9億円という盤石な財務を誇りながら、毎年100円配当(利回り5%超)を出し続けています。ただし、業績面では2025.06に赤字転落するなど軟調が続いており、配当性向200〜400%という持続性への懸念は拭えません。内部留保が豊富なため即座に危機にはなりませんが、いつまでも続けられるわけではなく、本業の回復が最大のカギ。2026.06の業績回復予想が実現できるかどうか、注視が必要です。とはいえこの規模でPER44倍はある意味信頼感さえ感じるね。

次の記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました