[7414]小野建をパティシエが分析!九州最大級の鉄鋼卸・PBR0.36倍の超割安株で5%近い高配当を維持する景気敏感株[2026/4/12]

パティシエが分析する。小野建7414の株チャートと業績分析のイメージ。 物色!個別銘柄

パティシエが買い増しを考えた理由

アメリカとイランの協議が合意に至らずと言う記事。週明け月曜日また相場が荒れるのかなと思いながら、ここらで先週月曜日と同様に大きく下げるのであれば、つかんでもいいかなぁと思うのがこの「小野建」私自身は先月3月4日に1403円で購入。 先週は1350円あたりまで下げていたので、それと同等まで下がるのであれば、押し目買いするのもありかな? 

どんな会社???

鉄鋼メーカーから鋼材を仕入れて建設・製造業者に販売する鉄鋼卸売会社です。九州最大級の規模を誇り、PBR0.36倍という超割安水準で5%近い高配当を維持しています。ただし業績は4期連続で減益中という状況で、数字の深読みが必要な銘柄です。


時価総額

約354億円(東証プライム)

純資産974億円に対して時価総額354億円。純資産の3分の1強しか評価されていない超割安水準が続いています。


1947年設立、福岡県北九州市に本社を置く鉄鋼卸売会社。形鋼・鋼板・棒鋼・鋼管などの鋼材を製鉄所から仕入れ、建設会社・製造業者・工務店向けに加工・販売・配送しています。九州・中国地方を地盤に、関東・関西にも展開する広域型の鉄鋼商社です。

鉄鋼市況と建設需要に業績が連動するシクリカル(景気循環)株の典型で、2022.03に鋼材価格高騰で最高益を記録した後は利益が毎年削られています。配当は「連結配当性向30%を基本」と明示しており、業績悪化に連動して配当も減少傾向。2026.03のEPS予想は122円と急低下しており、配当性向30%に従えば理論上は40円程度に減配されるところを69円維持予想としており、今後の動向が注目されます。


株価 配当金 セクター

  • 株価:1,410円(2026年4月10日時点)
  • 配当金:69円(2026.03予想)
  • セクター:卸売業

配当利回り 配当支払い月

  • 配当利回り:4.89%
  • 配当支払い月:12月・6月

5%近い利回りは魅力的ですが、業績連動型の配当方針であるため、減益が続けば減配リスクが高まります。12月・6月受け取りで年2回のインカムゲイン。


売上推移

年度売上高
2022.032,228億円
2023.032,627億円
2024.032,819億円 ← ピーク
2025.032,719億円
2026.03(予)2,547億円

2024.03まで増収が続いたのは鋼材価格の高止まりが寄与したため。2025.03以降は鋼材市況の正常化とともに売上も縮小しています。


利益推移

年度営業利益純利益
2022.03117.6億円 ← ピーク81.5億円
2023.0397.4億円70.2億円
2024.0382.2億円57.6億円
2025.0368.1億円48.9億円
2026.03(予)46.0億円30.0億円

4期連続の減益で、2026.03予想の営業利益46億円はピーク時の約4割にまで落ち込む見通し。鋼材の流通マージン縮小と販売数量の減少が重なっています。この減益トレンドの底打ちがいつ来るかが最大の焦点です。


EPS

年度EPS
2022.03363.9円
2023.03298.9円
2024.03229.9円
2025.03192.4円
2026.03(予)122.8円

EPSが4期で363円→122円と3分の1以下に急落予想。配当性向30%の方針に厳格に従えば理論配当は37円程度ですが、今期は69円を維持予想しており、配当性向が大きく上昇する見込みです。


ROE

年度ROE
2024.03約6.3%
2025.03約5.1%
2026.03(予)約3%

利益の急減少を受けてROEも低下の一途。鉄鋼卸売業として本来の収益力を取り戻すためには、鋼材市況の回復が不可欠です。


PER & PBR

  • PER:11.69倍
  • PBR:0.36倍

PBR0.36倍は純資産の3分の1以下という極端な割安水準。景気敏感株かつ減益トレンド継続中という市場の慎重な見方が反映されています。業績が底打ち・回復に転じた際の株価上昇余地は大きいとも言えます。


総資産 & 純資産

年度総資産純資産
2023.031,887億円896億円
2024.032,085億円947億円
2025.032,035億円974億円

純資産は利益の積み上がりにより着実に増加中。業績が苦しい中でも自己資本基盤は強化されており、財務的な安定性は保たれています。


自己資本比率

年度自己資本比率
2023.0347.5%
2024.0345.4%
2025.0347.8%

45〜48%のレンジで安定推移。卸売業として十分な水準で、借入依存度も適切な範囲内です。


有利子負債

年度有利子負債倍率
2023.030.41倍
2024.030.49倍
2025.030.58倍

有利子負債倍率が上昇傾向にあり、M&Aや在庫増加に伴う借入増加が見られます。1倍を大きく下回る水準ではありますが、増加トレンドは注視が必要です。


1株配当推移

年度中間期末合計
2019.0330円45円75円 ← 設立70周年記念配当含む
2020.0325円35円60円 ← 設立70周年記念配当含む
2021.0320円45円65円
2022.0366円43円109円 ← ピーク
2023.0346円44円90円
2024.0336円33円69円
2025.0334円35円69円
2026.03(予)34円35円69円

業績連動型の配当方針(配当性向30%基本)を掲げているため、利益ピークの2022.03は109円の大きな配当に。その後は業績に合わせて減配。2024.03・2025.03・2026.03は69円で横ばいを維持していますが、2026.03のEPS予想122円から見ると配当性向56%と高水準になっており、方針との乖離が生じています。


配当利回りの推移

年度配当合計配当利回り
2019.0375円4.83%
2020.0360円5.29%
2021.0365円4.70%
2022.03109円7.07%
2023.0390円6.06%
2024.0369円3.67%
2025.0369円4.56%
2026.03(予)69円4.89%

2022.03の7.07%は鋼材価格高騰と株価低迷が重なった局面での高利回り。2024.03は株価が上昇して利回りが3.67%まで低下しましたが、その後の株価調整で再び5%近い水準まで回復しています。


配当性向

年度配当EPS配当性向
2022.03109円363.9円30.0%
2023.0390円298.9円30.1%
2024.0369円229.9円30.0%
2025.0369円192.4円35.9%
2026.03(予)69円122.8円56.2%

2022〜2024.03は見事に配当性向30%を維持していましたが、2025.03以降は業績悪化で乖離が拡大。2026.03予想の56.2%はかなり高い水準で、今後の減益が続けば減配に踏み切る可能性も否定できません。


自社株買い

2020.03と2025.03に各約10億円の自社株買いを実施。配当との組み合わせで総還元性向50〜56%と手厚い還元を行った年もあります。直近2025.03の実施は株主への積極的な還元姿勢を示しています。


まとめ

九州最大級の鉄鋼卸売会社で、PBR0.36倍・利回り約5%という数字上の魅力は十分。しかし業績は4期連続で減益中、2026.03はEPS122円まで落ち込む予想で、配当性向が56%まで上昇する見込みです。「配当性向30%を基本」という方針との乖離が広がっており、減配リスクへの注意は怠れません。プラス面では純資産974億円・自己資本比率47.8%という財務の安定性と、鉄鋼市況が回復すれば業績・配当ともに一気に戻る景気敏感株の特性があります。今が底なのか、まだ下があるのか——鋼材市況と建設需要の動向を注視しながら判断したい銘柄ですが、リスク取っていきたいところ!!

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

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