[5410]合同製鐵をパティシエが分析!電炉鉄鋼メーカー・PBR0.37倍の超割安株で5%超の高配当[2026/4/10]

パティシエが分析する。合同製織5410の株価チャートと業績分析のイメージ。 物色!個別銘柄

安定感

があるとは言い難いが、2024初頭島には6000円、過去振り返って2006年には8000円と言う株価をつけている。この銘柄。現在の「PER6倍PBR0.37倍」はまさしくバリュートラップと言っていいのかもしれない、この銘柄。ここ3年を見ても、減配続きで安定した高配当株銘柄とは言いたいもののリスクを取れると言うのであれば、少し持っていても良い?と最近注目している銘柄。

どんな会社???

電気炉で鉄スクラップを溶かして鉄筋・形鋼・線材などを作る電炉鉄鋼メーカーです。PBR0.37倍という超割安水準で配当利回り5%超。地味ですが数字を見ると「なぜこんなに安いの?」と思わずにはいられない銘柄です。

時価総額

約614億円(東証プライム)

プライム上場ながら時価総額600億円台の中型株。鉄鋼セクターの中では中堅の位置づけですが、PBRで見ると純資産の3分の1以下という異常な割安水準です。

1941年設立の電炉鉄鋼メーカー。高炉ではなく電気炉で鉄スクラップを原料に鉄鋼製品を製造するため、エネルギーコストの変動が業績に直結します。主力製品は建設向けの鉄筋棒鋼・形鋼・線材で、国内インフラ工事や建設需要に支えられています。

自己資本比率52.8%と年々改善しており、有利子負債倍率も0.48倍まで低下と財務改善が着実に進んでいます。一方、売上・利益は2024.03をピークに減少トレンドで、資材コスト上昇と建設需要の鈍化が重なっています。2022.03は無配という苦い過去もありますが、その後は大幅増配で株主に応えてきました。


株価 配当金 セクター

  • 株価:3,580円(2026年4月10日時点)
  • 配当金:180円(2026.03予想)
  • セクター:鉄鋼

配当利回り 配当支払い月

  • 配当利回り:5.03%
  • 配当支払い月:12月・6月

5%超の利回りをPBR0.37倍の超割安水準で享受できるという、数字上は魅力的な組み合わせ。ただし2022.03の無配実績があるため、景気悪化時の配当リスクは念頭に置く必要があります。


売上推移

年度売上高
2023.032,354億円
2024.032,229億円
2025.032,052億円
2026.03(予)1,950億円

3期連続の減収トレンド。電力コストの高止まりと建設向け鉄鋼需要の鈍化が主因です。2026.03予想は1,950億円と2024.03比で約12%減という厳しい水準が続いています。


利益推移

年度営業利益純利益
2023.03139億円125億円
2024.03178億円 ← ピーク152億円
2025.03137億円113億円
2026.03(予)105億円85億円

2024.03をピークに利益は右肩下がり。2026.03の営業利益105億円は2024.03の約6割と大きく落ち込む予想です。電力コストと原料(鉄スクラップ)価格の動向が業績を左右するため、外部環境への感応度が高いビジネスモデルです。


EPS

年度EPS
2023.03855.2円
2024.031,038.8円
2025.03774.2円
2026.03(予)581.2円

EPS581円に対して配当180円の配当性向は約31%。業績が落ちているにもかかわらず配当性向は低水準を維持しており、まだ増配余力は十分残っています。


ROE

年度ROE
2024.0312.65%
2025.038.63%
2026.03(予)約6%

業績悪化に伴いROEも低下傾向。ただしPBR0.37倍という水準から見れば、ROE6〜8%でも理論上は割安と言えます。


PER & PBR

  • PER:6.16倍
  • PBR:0.37倍

PER6倍台・PBR0.37倍はいずれも超割安水準。純資産の3分の1以下の株価で取引されているのは、鉄鋼セクター全体への業績不安や、景気循環に左右される業態への根強い警戒感が反映されているからです。業績回復が見えた時の株価見直し余地は大きいとも言えます。


総資産 & 純資産

年度総資産純資産
2023.032,536億円1,121億円
2024.032,708億円1,281億円
2025.032,542億円1,342億円

純資産は年々着実に増加。利益で稼いだものが積み上がっています。時価総額614億円に対して純資産1,342億円という関係は、「解散価値の半分以下で買える」という状態です。


自己資本比率

年度自己資本比率
2023.0344.2%
2024.0347.3%
2025.0352.8%

3期連続で上昇しており、財務体質の改善が進んでいます。50%超は鉄鋼メーカーとして十分な水準です。


有利子負債

年度有利子負債倍率
2023.030.68倍
2024.030.55倍
2025.030.48倍

こちらも3期連続で低下。借金返済が着実に進んでおり、財務のリスクは年々低下しています。


1株配当推移

※2016年10月に10株→1株の株式併合を実施。以下は現在の株数ベースで記載。

年度中間期末合計
2019.0330円40円70円
2020.0355円90円145円
2021.0355円40円95円
2022.030円0円0円 ← 無配!
2023.0350円150円200円 ← 大幅復配!
2024.03140円140円280円 ← ピーク
2025.03100円140円240円
2026.03(予)100円80円180円

2022.03の無配が最大のキズ。景気悪化局面での配当カットリスクを示す前例として記憶しておく必要があります。一方で2023.03の復配後は大幅な増配で株主に応えており、2026.03の180円も配当性向31%と余裕のある水準での支払いです。


配当利回りの推移

年度配当合計配当利回り
2019.0370円4.23%
2020.03145円6.90%
2021.0395円4.37%
2022.030円0%(無配)
2023.03200円5.89%
2024.03280円4.90%
2025.03240円6.21%
2026.03(予)180円5.03%

無配の2022.03を除けば、4〜7%台という高利回り水準を維持しています。2025.03の6.21%は株価低迷期の高利回りで、配当を信じて持ち続けた投資家には報われた結果でした。


配当性向

年度配当EPS配当性向
2023.03200円855.2円23.4%
2024.03280円1,038.8円27.0%
2025.03240円774.2円31.0%
2026.03(予)180円581.2円31.0%

配当性向は一貫して30%前後と低水準。EPS比で配当の余裕は十分あり、利益が今の水準を維持する限り減配リスクは低いと言えます。ただし2022.03のように業績が急悪化した際は無配リスクが現実になることは忘れずに。


自社株買い

少額(年間100〜500万円程度)の自己株式取得が継続的に行われていますが、規模は象徴的なレベル。配当による株主還元が主軸です。


まとめ(投資判断は自己責任で)

PBR0.37倍・PER6倍台という超割安水準で、配当利回り5%超・配当性向31%という高還元を実現している電炉鉄鋼メーカー。財務改善(自己資本比率52.8%・有利子負債倍率0.48倍)も着実に進んでおり、数字だけ見れば魅力的な銘柄です。最大のリスクは2022.03の無配実績が示すように、景気悪化・電力コスト急騰時に一気に無配転落するシクリカル(景気循環)株であること。業績の減益トレンドが続く中、次の回復局面をどう見るかが判断のカギです。建設需要の回復や電力コストの安定化が確認できれば、PBR0.37倍からの株価見直しも十分期待できます。過去を振り返って、株価が大きく上がった時でさえPBRが0.7倍程度。万年割安と言われる日本らしいこの銘柄リスクを受け入れてみたいと思います!

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