ありがとうございました。
2020年5月1616円で購入。その後2024年7月に[2分の1で株式分割]。先日6002円・6412円で売却させていただきました。およそ6年間保有して大きく値上がりしたありがたい銘柄でした。
売った理由は入って「配当利回り」。 2%前後まで下がってしまった配当利回りは高配当株投資と言う側面からは資金効率が悪いと判断して今回売却。おそらくこれからも順調に株価は伸びていくだろうとは思うものの、簿価利回りばかり上がっても・・・。また利回りが上がっていくような時期が来ればお世話になるかもしれません。
どんな会社???
エネルギー・金属資源・食料・インフラなどをグローバルに手がける日本5大総合商社の一角です。ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが保有することで世界的に注目を集め、連続増配と巨額自社株買いで株主還元を加速させている超大型優良株です。
時価総額
約16.9兆円(東証プライム)
時価総額17兆円近い日本を代表するメガキャップ。日本株の中でもトップクラスの規模で、国内外の機関投資家・バフェット銘柄として個人投資家にも広く保有されています。
1947年設立の総合商社。エネルギー(LNG・石油・ガス)、金属・鉱物資源(鉄鉱石・銅・アルミ)、機械・インフラ、化学品、食料・農業、モビリティ、ヘルスケアと多岐にわたる事業を世界66カ国以上で展開しています。特にLNG(液化天然ガス)の上流権益を多数保有しており、エネルギー安全保障の観点からも重要な存在です。
2022年以降はエネルギー価格高騰と資源ブームを追い風に過去最高益を更新。その後も一定水準の高収益を維持しています。特筆すべきは自社株買いの規模で、2023.03に2,702億円、2024.03に1,393億円、2025.03に4,000億円と年々拡大。配当との合計で年間数千億円規模の株主還元を実施しており、バフェットが評価した「低評価・高還元」の日本商社の筆頭格です。2024年7月に1:2の株式分割を実施し、個人投資家が買いやすい環境も整えています。
株価 配当金 セクター
- 株価:5,902円(2026年4月15日時点)
- 配当金:115円(2026.03予想)
- セクター:卸売業(総合商社)
配当利回り 配当支払い月
- 配当利回り:1.95%
- 配当支払い月:6月・12月
現時点の利回りは1.95%と高配当株の水準ではありませんが、連続増配ペースは急速で、数年前に仕込んだ投資家の取得価格ベース利回りは大きく膨らんでいます。6月・12月の年2回受け取りで、増配継続への期待が大きい銘柄です。
売上推移
| 年度 | 売上高 |
|---|---|
| 2021.03 | 8.0兆円 |
| 2022.03 | 11.8兆円 ↑ 資源ブーム |
| 2023.03 | 14.3兆円 ← ピーク |
| 2024.03 | 13.3兆円 |
| 2025.03 | 14.7兆円 |
資源価格の高騰とグローバル事業拡大により売上規模は急拡大。2025.03は過去最高の14.7兆円に達しました。事業の多角化と海外展開により、特定商品の価格変動リスクを分散しながら成長しています。
利益推移
| 年度 | 営業利益 | 純利益 |
|---|---|---|
| 2021.03 | 2,050億円 | 3,354億円 |
| 2022.03 | 5,450億円 | 9,147億円 |
| 2023.03 | 6,934億円 | 1兆1,306億円 ← ピーク |
| 2024.03 | 5,254億円 | 1兆636億円 |
| 2025.03 | 4,007億円 | 9,003億円 |
| 2026.03(予) | — | 8,200億円 |
純利益は2023.03の1兆1,306億円をピークに緩やかに低下予想。ただし8,000〜9,000億円という絶対水準は依然として非常に高く、日本企業トップクラスの収益力を維持しています。営業利益と純利益の乖離は持分法投資利益(関連会社からの取り込み利益)が大きいためで、商社ビジネスの特性です。
EPS
※2024年7月1日に1:2の株式分割実施。以下は分割後ベースで記載。
| 年度 | EPS(分割後換算) |
|---|---|
| 2022.03 | 140.4円 |
| 2023.03 | 180.5円 |
| 2024.03 | 176.4円 |
| 2025.03 | 153.4円 |
| 2026.03(予) | 141.1円 |
ROE
| 年度 | ROE |
|---|---|
| 2022.03 | 16.3% |
| 2023.03 | 17.8% |
| 2024.03 | 14.1% |
| 2025.03 | 11.9% |
| 2026.03(予) | 9.7% |
資源ブーム期には17%超という驚異的なROEを記録。現在は正常化してきていますが、10%前後の水準は総合商社として十分優秀です。バフェットが評価したのも、この高ROE×低評価という組み合わせでした。
PER & PBR
- PER:20.67倍
- PBR:2.00倍
バフェット効果と連続増配・自社株買いによる株主還元強化を受けて株価が大幅上昇し、PBR2倍の水準に。以前の「1倍割れ」時代から見ると株価は大変革を遂げました。PER20倍は利益減少予想を織り込んだ水準で、割高感はそれほど強くありません。
総資産 & 純資産
| 年度 | 総資産 | 純資産 |
|---|---|---|
| 2022.03 | 14.9兆円 | 5.6兆円 |
| 2023.03 | 15.4兆円 | 6.4兆円 |
| 2024.03 | 16.9兆円 | 7.5兆円 |
| 2025.03 | 16.8兆円 | 7.6兆円 |
純資産が毎年着実に増加。2025.03の7.6兆円は日本企業でもトップクラスの水準。資源権益・インフラ投資・関連会社株式などの資産が積み上がっています。
自己資本比率
| 年度 | 自己資本比率 |
|---|---|
| 2022.03 | 37.6% |
| 2023.03 | 41.4% |
| 2024.03 | 44.6% |
| 2025.03 | 44.9% |
総合商社として年々改善が続いており、2025.03は45%近くに到達。プロジェクト投資・事業会社への出資が多いため40%台は優秀な水準で、財務健全性は着実に向上しています。
有利子負債
総合商社は資源権益取得・インフラ投資・事業会社への出融資を借入で行うことがビジネスの基本構造であり、一般製造業のような有利子負債倍率の単純比較は適切ではありません。重要なのは純資産の成長と資産の質で、自己資本比率の改善(37%→45%)が財務健全化の方向性を示しています。
1株配当推移
※2024年7月1日に1:2の株式分割実施。以下は全て分割後ベースで記載。
| 年度 | 中間 | 期末 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 2019.03 | 20円 | 20円 | 40円 |
| 2020.03 | 20円 | 20円 | 40円 |
| 2021.03 | 20円 | 22.5円 | 42.5円 |
| 2022.03 | 22.5円 | 30円 | 52.5円 |
| 2023.03 | 32.5円 | 37.5円 | 70円 |
| 2024.03 | 42.5円 | 42.5円 | 85円 |
| 2025.03 | 50円 | 50円 | 100円 |
| 2026.03(予) | 55円 | 60円 | 115円 |
2019.03の40円から2026.03予想115円まで7年で約2.9倍の増配。「配当は減らさない、毎年増やす」という姿勢が一貫しており、商社株の中でも増配の確実性は際立っています。
配当利回りの推移
| 年度 | 配当(分割後) | 配当利回り |
|---|---|---|
| 2019.03 | 40円 | 4.65% |
| 2020.03 | 40円 | 5.32% |
| 2021.03 | 42.5円 | 3.69% |
| 2022.03 | 52.5円 | 3.16% |
| 2023.03 | 70円 | 3.40% |
| 2024.03 | 85円 | 2.39% |
| 2025.03 | 100円 | 3.57% |
| 2026.03(予) | 115円 | 1.95% |
2020.03はコロナ禍の株価急落で5.32%という高利回りを記録。その後は株価上昇により利回りは低下し、現在は2%を下回る水準。「今から買って高利回り」という銘柄ではなく、増配継続による将来の取得価格ベース利回りに期待する銘柄です。
配当性向
| 年度 | 配当(分割後) | EPS(分割後) | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2022.03 | 52.5円 | 140.4円 | 37.4% |
| 2023.03 | 70円 | 180.5円 | 38.8% |
| 2024.03 | 85円 | 176.4円 | 48.2% |
| 2025.03 | 100円 | 153.4円 | 65.2% |
| 2026.03(予) | 115円 | 141.1円 | 81.5% |
2026.03予想の配当性向は81.5%と急上昇しており、EPS低下に対して配当を維持・増配する強い意志の表れです。商社としては高めの水準になってきており、利益回復が伴わないと持続性への懸念が生じます。
自社株買い
| 年度 | 自社株買い額 |
|---|---|
| 2023.03 | 2,702億円 |
| 2024.03 | 1,393億円 |
| 2025.03 | 4,000億円 ← 過去最大! |
自社株買いの規模が年々拡大しており、2025.03の4,000億円は日本企業でも最大級。配当と合わせた総還元額は1兆円超に達しており、株主への利益還元への本気度が数字に表れています。EPS・1株純資産の向上にも直結しており、自社株買いは長期保有株主にとって大きなメリットです。
まとめ
バフェットが「割安・高還元」と見抜いた日本商社の代表格。LNGを中心としたエネルギー権益という「稼ぐ資産」を世界中に持ち、売上・利益ともに10年前と比較して桁違いの水準に成長しました。連続増配と4,000億円超の自社株買いという株主還元の充実ぶりは日本企業でも際立ちます。現時点での利回りは1.95%とさほど高くなく、PER20倍とコスト感もあります。ただし「数年前に仕込んだ取得価格ベースの利回り」は大きく、増配継続を信じた長期投資家が報われてきた銘柄です。資源価格サイクルの影響を受けやすい点と、2026.03は減益予想という点はリスクとして頭に入れておきましょう。
2024年中から1年かけて下落に転じたこの銘柄。どこかしらの潮目が変われば、一気に下げに転じる場面も出てくるのではないか⁉︎と思って今回売却。またそんな時期が来るのであれば、配当利回りが3%半ば位。高配当銘柄とは言えない状態であっても、買い戻すのはアリなのかなと、監視は続けたい。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。


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