[9381]エーアイティーをパティシエが分析!アパレル物流に強みを持つ・高配当・連続増配の国際物流株[2026/4/8]

パティシエエア分析するエーアイティー9381の株価チャートと業績分析のイメージ 物色!個別銘柄

本日の日経平均

終値が56,308円、昨日比+5.39% + 2878円と大暴騰。昨日、売ってしまった俺は何?(笑)どれもこれも株価が上がっている中で、「同じく上がったもののすぐに下げ戻し、ほぼ横ばいで終わったこの銘柄。」高配当株として観るのであれば【4.4%】悪くない水準ではあるが、ここ近年5%から4%を保っているこの銘柄。

「買い」が今がなのか?検討してみる。

どんな会社???

国際物流・航空貨物・通関を手がける会社です。特にアパレル業界向け物流に強みを持ち、財務優秀・高配当・連続増配と三拍子そろった隠れた優良株です。知名度は低いですが、数字を見ると思わず「なんで有名じゃないの?」と言いたくなる銘柄です。

時価総額

約539億円(東証スタンダード)

500億円台のいわゆる中型株。機関投資家の目が届きにくいサイズ感で、割安に放置されやすい規模感でもあります。

1996年設立の国際総合物流会社。航空貨物・海上貨物の輸送、通関業務、国内外の倉庫保管が主な事業です。最大の特徴はアパレル・ファッション業界向け物流に特化している点で、シーズンごとの大量輸送や急ぎの対応が求められるアパレル物流のニッチを長年かけて押さえています。

財務面では自己資本比率74.6%・有利子負債倍率0.02倍とほぼ無借金経営。ROEも16%台を安定してキープしており、効率よく稼げる体質が数字に表れています。2026.02は初の100円配当を予想しており、増配の勢いも継続中。地味ですが、じっくり持てる銘柄です。

株価 配当金 セクター

  • 株価:2,256円(2026年4月8日時点)
  • 配当金:100円(2026.02予想)
  • セクター:倉庫・運輸関連

株価2,256円に対して100円配当は、利回り4.43%とかなり魅力的な水準。物流セクターはインフラ的な安定感があり、景気変動の影響を受けにくい点もポイントです。


配当利回り 配当支払い月

  • 配当利回り:4.43%
  • 配当支払い月:5月・11月(他と違うので、ちょっとうれしい)

4%台をコンスタントにキープしているのは、増配と株価のバランスがうまく取れている証拠。5月・11月と年2回の受け取りサイクルも家計の計画が立てやすいです。

売上推移

年度売上高
2023.02694億円
2024.02514億円 ↓ コロナ後の荷動き正常化
2025.02556億円
2026.02(予)600億円

2023.02の694億円はコロナ禍による物流需要急増・運賃高騰の恩恵が大きく、特需的な数字でした。2024.02に急落しているのはその反動で、正常化の動きです。2025.02以降は回復軌道に乗っており、2026.02予想の600億円まで着実に戻ってきています。


利益推移

年度営業利益純利益
2023.0252.9億円36.8億円
2024.0243.3億円29.9億円
2025.0240.7億円30.5億円
2026.02(予)43.0億円31.7億円

売上ほど利益の落ち込みは大きくなく、コスト管理がしっかりしている印象です。2024.02・2025.02とやや低調でしたが、2026.02予想では営業利益・純利益ともに回復方向。利益の安定感は合格点と言えます。

EPS

年度EPS
2023.02156.9円
2024.02127.2円
2025.02129.7円
2026.02(予)134.9円

127〜157円のレンジで安定推移。大きく崩れることなく、じわじわと回復してきています。2026.02予想の134.9円に対して100円配当は配当性向74%とやや高めですが、許容範囲内です。


ROE

年度ROE
2024.0217.67%
2025.0216.67%
2026.02(予)約16%

ROE16〜17%台はかなり優秀な数字です。一般的に10%以上で「良好」とされる中、16%超をコンスタントに出せているのは、自己資本を効率よく使って稼いでいる証拠。財務の健全性と収益性を両立させているのが、この会社の最大の強みです。


PER & PBR

  • PER:16.72倍
  • PBR:2.73倍

PERは市場平均並みで割高感はありません。一方PBR2.73倍はバリュー株とは言えない水準ですが、ROE16%超の実力があればある程度の割増評価は納得感があります。純資産の積み上がりが続いているため、PBRは徐々に低下していく可能性もあります。


総資産 & 純資産

年度総資産純資産
2023.02249億円163億円
2024.02239億円175億円
2025.02255億円190億円

純資産が毎年着実に増加しているのが頼もしい。総資産255億円に対して純資産190億円というのは、借金がほとんどないことを示しており、財務の盤石さが数字に表れています。


自己資本比率

年度自己資本比率
2023.0265.6%
2024.0273.4%
2025.0274.6%

年々上昇しており、2025.02は74.6%に到達。一般的に40%以上で「安全」とされる中、70%超は非常に優秀な水準です。万が一の経済危機でも倒産リスクは限りなく低いと言えます。


有利子負債

年度有利子負債倍率
2023.020.11倍
2024.020.02倍
2025.02ほぼゼロ

0.02倍というのはほぼ無借金と同義。利払い負担がなく、稼いだ利益をそのまま配当や内部留保に回せる体質です。金利上昇局面でも痛みを感じない強さがあります。


1株配当推移

年度中間期末合計
2019.0218円18円36円
2020.0218円18円36円
2021.0218円20円38円 ← 創業25周年記念配当2円含む
2022.0222円36円58円 ← 上場15周年記念配当7円含む
2023.0230円50円80円
2024.0240円40円80円
2025.0240円40円80円
2026.02(予)45円55円100円 ← 初の100円配当!

記念配当を含みながらも、実質的な増配基調が続いています。2019.02の36円から2026.02予想100円へと、7年で約2.8倍に増加。「ゆっくりだけど確実に増える」という配当投資の理想形に近い推移です。


配当利回りの推移

年度配当合計配当利回り
2019.0236円3.36%
2020.0236円4.41%
2021.0238円3.84%
2022.0258円4.39%
2023.0280円5.23%
2024.0280円4.46%
2025.0280円5.06%
2026.02(予)100円4.43%

一貫して3〜5%台をキープしており、高配当株として非常に安定しています。2023.02の5.23%は株価が低迷していた局面で、仕込めた方にはおいしいタイミングでした。増配しながらも利回りが保たれているのは、配当の伸びと株価上昇がバランスよく進んでいる証拠です。


配当性向

年度配当EPS配当性向
2023.0280円156.9円51.0%
2024.0280円127.2円62.9%
2025.0280円129.7円61.7%
2026.02(予)100円134.9円74.1%

2026.02予想は74.1%とやや高い水準になってきました。EPSが伸び悩む中で100円配当を維持するには、今後のEPS回復がカギ。増配余力という観点では、以前ほどの余裕はなくなってきています。ただし現時点では持続可能な範囲内です。


自社株買い

2020年度に2度実施(合計約3.9億円)。2020年以降は実施なし。配当による株主還元を主軸としており、自社株買いは補完的な位置づけです。


まとめ

アパレル物流という独自のニッチを持つ、知る人ぞ知る優良中堅企業。自己資本比率74.6%・実質無借金・ROE16%超という財務の三冠王ぶりは中小型株の中では際立っています。配当も7年間で約2.8倍に増やしており、増配投資家にとっては理想的な銘柄のひとつ。唯一の懸念は配当性向が予想ではあるものの74%まで上昇してきた点で、今後の増配ペースはEPSの回復次第。それでも現時点の利回り4.43%は十分魅力的で、財務の安心感と合わせれば長期保有向きの銘柄だと思います。


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