[8584]ジャックスをパティシエが分析!オートローン・信販の老舗信用会社・MUFGグループで5%前後の高配当を維持するその他金融株[2026/4/9]

パティシエが分析するジャックス8584の株価チャートと業績分析のイメージ 物色!個別銘柄

言わずと知れたカード会社

2024年8月3742円で購入。順調に上がっていた株価が2024年前半に急落。のタイミングでうまく買えたので、悪いタイミングではない。。とは言うものの大きな株価上昇は見込めないディフェンシブ銘柄。なので、今持っている分はガチ保。ずっと売るつもりはなし。今もまだ購入タイミングにあり、観測を続けながら5%に近づけば押し目買い?と思える優良銘柄。

どんな会社???

クレジットカード・オートローン・ショッピングクレジットを手がける老舗の信販会社です。三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)の傘下で安定感があり、長年4〜5%台の高配当を維持し続けているその他金融株です。

今やパティスリーもカード💳決済は当たり前。いつもお世話になります!


時価総額

約1,852億円(東証プライム)

1,000億円超の中型株。MUFGの後ろ盾があるため財務的な信頼感は高く、機関投資家にも注目される規模感です。

1956年設立の信販・消費者金融会社。オートローン・住宅ローン・ショッピングクレジット・クレジットカードが主力事業で、近年は東南アジアを中心とした海外事業も収益の柱に育てています。三菱UFJフィナンシャルグループが主要株主として名を連ねており、グループの金融インフラの一翼を担う存在です。

売上・利益は2024.03をピークに下降トレンドに入っており、金利上昇による調達コストの増加や貸倒引当金の増加が影響。2026.03予想は営業利益200億円と2024.03の331億円から大幅な減益となる厳しい局面です。ただし、配当は200円予想と前年比増配方向を維持しており、株主還元への姿勢は変わっていません。


株価 配当金 セクター

  • 株価:4,110円(2026年4月9日時点)
  • 配当金:200円(2026.03予想)
  • セクター:その他金融業

配当利回り 配当支払い月

  • 配当利回り:4.87%
  • 配当支払い月:12月・6月

5%近い利回りは高配当株として十分魅力的な水準です。12月・6月の年2回受け取りは家計にとってもリズムが取りやすいサイクルです。


売上推移

年度売上高
2023.031,735億円
2024.031,848億円
2025.031,910億円
2026.03(予)1,915億円

売上高自体は横ばい〜微増で推移しており、事業規模の縮小ではなく利益率の低下が問題の本質。調達コスト上昇と信用コスト増加が利益を圧迫している構図です。


利益推移

年度営業利益純利益
2023.03316.8億円216.5億円
2024.03331.3億円237.7億円
2025.03257.3億円 ↓186.2億円
2026.03(予)200.0億円 ↓155.0億円

2024.03をピークに2期連続の大幅減益予想。営業利益は2年で約40%の減少という厳しい数字です。金利上昇局面で調達コストが膨らむ一方、貸出金利への転嫁が追いついていない状況です。この減益トレンドがいつ底を打つかが最大の注目点です。


EPS

年度EPS
2023.03624.6円
2024.03685.1円
2025.03536.1円
2026.03(予)346.3円

2026.03予想のEPS346円に対して配当200円の配当性向は約57.8%。以前の30〜35%水準から上昇していますが、許容範囲内です。ただしEPSが回復しなければ配当の持続性に疑問符がつく水準に近づきます。


ROE

年度ROE
2024.0310.94%
2025.037.78%
2026.03(予)5.29%

2024.03は10%超と優秀でしたが、2026.03予想は5.29%まで低下予想。利益の減少が直撃した形です。金融会社としては依然及第点ですが、改善が求められます。


PER & PBR

  • PER:11.79倍
  • PBR:0.62倍

PBR0.62倍と解散価値を大きく下回っており、バリュー株として割安感があります。PER10倍台も金融株としては標準的な水準。利益の底打ちが確認できれば、株価の見直し余地があります。


総資産 & 純資産

年度総資産純資産(自己資本)
2023.033兆5,757億円2,040億円
2024.033兆7,776億円2,304億円
2025.033兆8,068億円2,483億円

総資産が3兆円超と巨大ですが、これは信販会社として顧客への貸出金が資産に計上されるため。純資産は毎年着実に増加しており、自己資本基盤の充実が進んでいます。


自己資本比率

年度自己資本比率
2023.035.7%
2024.036.1%
2025.036.5%

一般的な製造業では低く見える数字ですが、信販・消費者金融会社はお客様から集めた資金や借入れを原資として貸し出す業態のため、構造的に自己資本比率が低くなります。6%台への上昇傾向は健全化の証と見ることができます。


有利子負債

信販・消費者金融業は「お金を借りて・貸す」ことが本業のため、一般企業のような有利子負債倍率の概念は当てはまりません。金利上昇局面での調達コスト増加が利益を圧迫しているのが現状で、金利動向が業績に直結するビジネスモデルです。


1株配当推移

※2017年10月に5株→1株の株式併合を実施。以下は現在の株数ベースで記載。

年度中間期末合計
2019.0340円40円80円
2020.0345円50円95円
2021.0345円60円105円
2022.0375円85円160円
2023.0395円95円190円
2024.03100円120円220円 ← ピーク
2025.0390円100円190円 ← 減配
2026.03(予)100円100円200円 ← 増配回復

2019.03の80円から2024.03の220円まで右肩上がりで増配。2025.03は業績悪化を受けて190円に減配しましたが、2026.03は200円に回復予想。減配幅が小さく、株主還元への意識の高さがうかがえます。


配当利回りの推移

年度配当合計配当利回り
2019.0380円4.49%
2020.0395円5.18%
2021.03105円4.63%
2022.03160円5.19%
2023.03190円4.33%
2024.03220円3.94%
2025.03190円4.87%
2026.03(予)200円4.87%

2024.03は株価上昇で利回りが3.94%に低下しましたが、2025〜2026は業績懸念による株価調整で再び5%近い水準に戻っています。高配当株として安定的な利回り水準を維持しています。


配当性向

年度配当EPS配当性向
2023.03190円624.6円30.4%
2024.03220円685.1円32.1%
2025.03190円536.1円35.4%
2026.03(予)200円346.3円57.8%

2024.03までは30%台という余裕のある配当性向でしたが、EPS減少により2026.03予想は57.8%まで上昇。それでも60%未満であり、まだ増配余力は残っています。ただし減益トレンドが続けば配当の持続性が問われる水準に近づきます。


自社株買い

2019.03に約8.5億円の自社株買いを実施。その後は少額(年間数百万円程度)にとどまっており、配当による株主還元を主軸としています。


まとめ

MUFGグループの信販老舗として安定感は抜群。2019年から2024年まで増配を続け、PBR0.63倍というバリュー株水準で4〜5%台の高配当を維持し続けてきた実績は評価できます。一方で、金利上昇に伴う調達コスト増加と信用コスト増加が業績を直撃しており、2026.03は営業利益200億円と2024年比で約40%減という厳しい局面。EPS低下により配当性向も57.8%まで上昇してきており、今後の増配余力は限られています。業績の底打ちと金利環境の安定化が見えれば、PBR0.63倍という割安水準からの株価回復も期待できる場面です。なので、やっぱり買い増す事はあっても、手放す事はない。高配当株投資の一角として、大幅な株価上昇は期待できなくとも、しっかりとポートフォリオとして高い配当利回りを維持に寄与してくれる縁の下の力持ち。

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