[1414]ショーボンドホールディングスをパティシエが分析!老朽インフラ補修の専門企業・連続増配と高ROEで着実に成長する社会インフラ株[2026/4/24]

パティシエが分析するボンドHD1414の株価チャートと業績分析のイメージ 物色!個別銘柄

日本の橋梁は約73万橋。

そのうち建設後50年を超えるものが今後急増する。老いたインフラを黙って見過ごせない、そのニーズに応え続けてきた専門企業。そんなことを見越して2026年2月1391円で購入!  が・・・いささか難聴な株価の推移だが・・・


どんな会社?

ショーボンドホールディングス(1414)は、道路・橋梁・トンネルなど老朽化した社会インフラの補修・補強工事に特化した建設持株会社だ。一般的なゼネコンが「新設・建設」を主軸とするのに対し、同社は「維持・補修」一本に絞ったビジネスモデルが最大の特徴。国土交通省などの公共発注案件が中心で、景気変動に左右されにくい安定したビジネス構造を持つ。

高度経済成長期に建設されたインフラの老朽化は年々深刻化しており、補修・補強の需要は今後数十年にわたって拡大が見込まれる。競合他社が少ない「補修専門」という先行者優位もあり、高い受注単価と安定した受注残を維持している。

財務面では自己資本比率81.4%という極めて堅固な財務基盤を誇り、有利子負債も限りなく少ない。売上・利益・配当がそろって右肩上がりで、ROEは建設業界平均(8〜10%程度)を大きく上回る14%台を継続中。2025年には株主還元強化として配当性向60%目標を明示しており、長期保有向きの銘柄といえる。


時価総額

約2,912億円(株価1,330円 × 約2億1,898万株)

東証プライム上場の建設業では中堅〜大手クラスに位置する。インフラメンテナンス専門企業として高い評価を受けており、PBR2.55倍と純資産の2倍以上の株価がつくほど市場の信頼は厚い。補修需要拡大の追い風を受け、時価総額は過去5年で着実に拡大してきた。


株価・配当金・セクター

項目内容
株価1,330円
年間配当(予)45.50円
セクター建設業
市場東証プライム
決算期6月期

※2026年1月1日付で1株→4株の株式分割(4:1)実施済み。また2019年6月に1:2分割実施。以下の数値はすべて分割後ベースに調整。


配当利回り・配当支払い月

配当利回り:3.42%(2026年6月期予想・株価1,330円ベース)

配当支払い月:3月(中間)・9月(期末)

建設業の中では比較的高い利回りで、配当性向60%を明示した安定還元方針が魅力。「高配当」とまではいえないが、増配の継続性と財務の安定性を合わせて評価できる水準。利回りだけでなく増配ペースにも注目したい銘柄だ。


売上推移

年度売上高
2021年800億円
2022年812億円
2023年839億円
2024年854億円
2025年907億円
2026年(予)910億円

5期連続で増収。インフラ補修の公共需要の拡大と、受注残の積み上がりが寄与している。2026年予想はほぼ横ばいで、上振れ余地も視野に入る。急拡大というより、確実に積み上げる堅実成長型の企業だ。


利益推移

年度経常利益純利益
2021年163億円113億円
2022年177億円124億円
2023年186億円129億円
2024年204億円143億円
2025年211億円151億円
2026年(予)153億円

5期で純利益が約33%成長。経常利益率は20%超を維持しており、同業他社と比較しても高水準。補修専門の高付加価値ビジネスが、利益率の高さに直結している。


EPS(1株当たり利益)

年度EPS
2021年52.67円
2022年57.76円
2023年60.88円
2024年68.43円
2025年73.01円
2026年(予)75.34円

※すべて株式分割後(現行ベース)に調整済み。

EPSは5期連続で増加。2026年予想の配当45.50円に対しEPS75.34円であれば、配当性向は60.4%となり、同社方針(60%)と一致。業績の成長に伴い増配余地が広がる健全な構造だ。


ROE(自己資本利益率)

年度ROE
2023年13.15%
2024年13.89%
2025年14.33%
2026年(予)14.81%

建設業の平均ROEが8〜10%程度であることを考えると、14%台は際立って高い。補修専門に特化したビジネスモデルと、高い利益率・資本効率の良さが数字に表れている。自社株買いの継続もROE向上に貢献しており、今後も14〜15%台を維持できるかが注目点だ。


PER & PBR

指標数値
PER17.74倍
PBR2.54倍

PERは17倍台で、建設業全体のバリュエーションとしてはやや高め。PBR2.55倍も、一般的な建設株(1倍前後)と比べると割高感がある。ただし、これは「インフラ補修の成長性・安定性」に対する市場のプレミアムとも解釈できる。割安銘柄を探しているなら別の選択肢だが、質の高い成長株として保有するなら許容できる水準とも言えよう。


総資産 & 純資産

年度総資産純資産
2023年1,223億円981億円
2024年1,301億円1,044億円
2025年1,292億円1,064億円

総資産のうち純資産が1,000億円超を占める、極めて堅固な財務構成。2025年に総資産がわずかに減少しているのは自社株買いの効果が一因とみられ、資本効率を意識した運営が伺える。


自己資本比率

年度自己資本比率
2023年80.2%
2024年79.2%
2025年81.4%

3期連続で80%超。公共工事の補修・補強は工事代金の回収が安定しているため、借入への依存度が極めて低く、この高い自己資本比率を維持できている。財務リスクはほぼ無視できるレベルで、株主から見て非常に安心感がある。


有利子負債

有利子負債は少額で、ほぼ実質無借金経営の状態。自己資本比率81%超・純資産1,064億円に対して有利子負債の規模は極めて小さく、金利上昇リスクの影響も限定的だ。財務の安全性は建設業の中でトップクラスといっても過言ではない。


1株配当推移

※すべて株式分割後(現行ベース)に調整済み(2019年6月:1:2分割、2026年1月:1:4分割)

年度中間期末合計
2018年6.25円9.38円15.63円
2019年16.88円 ← 1:2分割実施
2020年8.75円11.13円19.88円
2021年10.00円16.38円26.38円
2022年12.50円17.00円29.50円
2023年13.00円18.75円31.75円
2024年13.75円21.00円34.75円
2025年16.00円27.88円43.88円 ← 大幅増配
2026年(予)45.50円

2019年のCOVID禍でも減配せずに増配を継続した点が光る。2025年は配当性向60%方針への移行にあわせ大幅増配。2026年以降も業績連動で緩やかな増配継続が期待される。


配当利回りの推移

年度配当利回り
2025年3.73%(参考値)
2026年(予)3.42%(株価1,330円ベース)

長らく株価上昇ペースが速く配当利回り1〜2%台で推移してきたが、近年は増配加速により3%台まで上昇。今後も業績成長に連動した増配が続けば、利回りの改善も期待できる。


配当性向

年度配当(円)EPS(円)配当性向
2022年29.50円57.76円51.1%
2023年31.75円60.88円52.1%
2024年34.75円68.43円50.8%
2025年43.88円73.01円60.1%
2026年(予)45.50円75.34円60.4%

2025年から配当性向60%を基本方針に変更。それ以前の50%前後から引き上げており、株主還元に対する姿勢が強まっている。EPS成長が続く限り、配当の持続性・増配余地ともに十分。ただし業績が停滞した場合は配当性向が高めとなるため、業績動向のモニタリングが重要だ。


自社株買い

年度取得金額(概算)
2022年約30億円
2023年約35億円
2024年約35億円
2025年約50億円
2026年約39億円(実施中)

毎年30〜50億円規模の自社株買いを継続実施。配当と合わせた総還元は業績成長に見合った水準で、EPS向上にも貢献している。大規模とまではいえないが、安定した株主還元の姿勢は評価できる。

まとめ

PBR2.54と市場の期待値は、高いことが見て取れるものの、成長スピードに対する物足りなさを感じながら、2024年の最高値から下落傾向。2025年半ば以降戻し始めていた株価もここ2ヶ月また下落。それでも、このPBRを見ていると、「失望売り」とは言え、まだまだ期待感もある。次の決算のタイミングでアナリスト予想を上回れば大きく上げることも考えられる・・・・なら買い増しておくか?


※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。
記載されている情報は執筆時点のものであり、その後変更される場合があります。
投資判断はご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。


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