ROE(自己資本利益率)とは?平均は8%?計算式やどんな業種が高いのか?

パティシエが解説するROE自己資本利益率を解説した大きな利益を得ている様子を表したイラスト 資産運用の基礎知識

稼ぐ力が高いと言うことは、株式投資にとって、とても重要な指標で、稼ぐ力が強いなら「どんっ」と、投資をしたくなるものです。ただどんな業態でもこの数値が高くなるわけではありません。どんな業態であれば高いROEに? どのような業態であれば、低くても許容していいのか?

今回はこの「ROE」についてのレシピです。

ROEとは?

「自己資本」つまり会社が持っているお金を、いかに効率よく使って「稼いでいるか?」を見る指標です。日本の企業では一般的に8%から10%程度で、かなり優秀と言われます。製造業などでは、なかなかこの数字が上がらないのが普通。逆に情報通信 やサービス といった業態ではこの数値が高いなんて言われることが多いよう・・・。

ROEの計算方法 単位は%

とても簡単な計算式です。 自己資本(株主が出したお金)を使って、どれだけ利益を出したか。

 ROE=当期純利益​÷自己資本×100

例えば・・・ 「1000gの小麦粉(資本)を使って、100個のケーキを作る人と、120個作る人。どっちが、腕のいいパティシエ(経営者)?」 っというふうに考えると・・・

100➗1000✖️100🟰10%     120➗1000✖️100🟰12%

この場合、120個作るシェフの方が「ROE」が高いと言うことに。

重要度と落とし穴

ROEが高い企業は、投資家から預かったお金を増やすのが上手だから、株価も上がりやすい。なので、投資家にしてみれば、この数値はとても大切な指標です。

逆に注意するべきは「借金が多くてもROEは高くなる」 借金すれば、自己資本以外のお金も当然増えてくることになり、利益は増えますから、自己資本に対しての比率は上がります。ですが当然「有利子負債」も増えてしまいます。

例えると・・・「借金をして、最新のオーブンを買ったので、効率が上がり、売り上げは伸びた、けれど・・・負債の返済も大変になる」

そんなリスクを孕むことにもなります。

逆に、例えると・・・ 「自己資本比率の高い企業と言うのはROEが上がりにくい」とも言えます。以前紹介した「未来工業」とても自己資本比率が高いことで有名ですが、ROEも8%と優秀です。(2026/1/14現在)

自己資本比率が高い(倒産の可能性が低い)のに、ROE(自己資本利益率)が高い!と言うのは高配当株投資にとってはとても魅力的な一面だといえるのではないでしょうか。

ROEは「セクター(業種)」ごとの特徴を知って比較しよう!

ここまでROEについて解説してきましたが、実は「ROEが高い=絶対に良い」とは限りません。お菓子作りでも「手間暇かけてじっくり焼くケーキ」と「最新設備でどんどん作るクッキー」では効率が違うように、業種によってROEの出方には特徴があります。

① ROEが高くなりやすいセクター(効率重視型)

主にサービス業、IT・ソフトウェア、精密機器などが挙げられます。

  • 特徴: 大きな工場や大量の在庫を抱える必要がなく、知識やスキル、アイデア(ソフト面)で稼ぐビジネスです。
  • パティシエ例え: 「レシピのライセンス販売や、オンライン料理教室のようなイメージ。材料費や設備投資が少なく済むので、少ない元手で大きな利益(ROE)を出しやすいんです。」

② ROEが低めになりやすいセクター(資産蓄積型)

主に製造業、鉄道、電気・ガス、不動産などが挙げられます。

  • 特徴: 巨大な工場、線路、発電所など、ビジネスを始めるのに莫大な「元手(自己資本)」が必要です。そのため、どうしても計算式の分母が大きくなり、ROEは低めに出る傾向があります。
  • パティシエ例え: 「街の小さなお菓子屋さんではなく、巨大な製菓工場を建てるようなイメージ。最初に大きなお金がかかるので、効率(ROE)だけで評価するのは可哀想ですよね。その分、安定感は抜群です。」

ROEを見る時は、「同じ業種のライバル企業と比べる」のが鉄則です!

  • IT企業同士で比べるなら、ROEが高い方が良い⭕️ 。例えれば・・「腕の良いパティシエ」。
  • 製造業同士で比べるなら、ROEが10%を超えていれば「超優秀なパティシエ」。

「数字が高いから良い」と飛びつく前に、その会社がどんな「ケーキの作り方(ビジネスモデル)」をしているのか、背景まで覗いてみてくださいね。

まとめ

「ROEが高い企業は、利益を再投資してさらに大きな利益を生むスピード(複利効果)が速い」点にあります。例えれば・・・「ROEが高いパティシエは、儲けたお金で新しい型を買い、さらに効率よくケーキを焼く。だから資産が増えるスピードが他より速い!」ということ。

ただ・・・「借金まみれで自分の貯金がほとんどないパティシエでも、見た目上のROEは高くなります。これは『効率が良い』のではなく『リスクが高い』状態。自己資本比率とセットで見ることが重要なのはいうまでもありません。」

ROEはパティシエの『経営の腕前』。でも、借金というドーピングをしていないか、しっかり見極めないと、痛い目に遭うことも・・・😱

次の記事

自己資本比率とは?「なぜ自己資本比率が大切なの?」「業種ごとの目安を知ろう」


コメント

タイトルとURLをコピーしました