「PER」「PBR」とは? 失敗しない銘柄選び!割安と割高を見極める!

パティシエが分析するPER/PBRに関するイメージ画像 資産運用の基礎知識

割りやすさを表す指標である「PER」「PBR」 どんなに利益率(ROE)が高くて健全(自己資本比率が高い)な良い企業でも、株価が高すぎるときに買うのは失敗のもとになります。「高値掴み」というやつです。例えば「1個500円の価値があるケーキを、300円で買えたらラッキー(割安)。1000円で買ってしまったら損(割高)。その『値札』が妥当か見るのがPERとPBRです。」

今回は、この「PER PBR」についてのレシピです。

PERとは?(株価収益率)

株価  EPS(1株当たり純利益)🟰 PER(倍)

「日本株なら、15〜17倍が平均と言われるけど、成長するお店は期待値で高くなりやすい」 よく「割安・割高」を測るモノサシと言われますが、別の顔も持っています。それは「投資家による人気投票の結果」です。

ケーキ屋さんに例えるなら、「このパティスリーは将来、もっとすごい売れるケーキを作るはずだ!」とみんなが期待して、今の利益(実力)以上に高い値段を払ってでも株を買いたい人が並んでいる状態。つまり、「行列が長いお店」です。これがPERが高い状態。逆に、「味は確かだけど、地味でみんなに気づかれていない」あるいは「将来性が不安視されている」状態。実力のわりにお客さんが少ない、「穴場のお店」。そんなイメージです。

いわゆる「投資家の期待を表す数字」です。 パティスリーの人気が出ると皆で「株」を買いまくるので株価は上がります。ですが、EPS(1株当たり順利益)は同じなので、PERの数字は大きくなります。ですが、次の決算でEPS(1株当たり順利益)が上がれば、分母が大きくなってPERの数字はまた下がるけど「株価はそのままorもっと上昇」。   逆に決算が伸びなかったら? 「失望売り」です。期待していた人たちは株を手放すので、PERは下がってもちろん「株価も下がります」

PER見ながら・・・いつ買うの?

一般的にPERが高まっているときに、株を買い向かうのは「グロース株投資」です。ここで案内しているのは「高配当株投資」ですから、PERは平均の15〜17倍程度かそれよりも低いものを選ぶのが基本的な考え方です。もちろん、それだけを過信して、買い向かうのはお勧めできません。これも他の指標と同じように、総合的な判断材料の1つとしてもらうのが良い⭕️

例えば、先週(2026/1/16)ストップ高をつけた「東洋エンジニアリング」高市銘柄などと呼ばれた「レアアース関連銘柄」連日で株価が上がりました。見ての通り

Screenshot

投機筋などの買いが集まったと説明されていましたが、PERは77倍。これは金曜日のもの。木曜日に最高値をつけて少し落ち着いた値ですが、EPSを無視して人気だけで買いが集まり、株価を押し上げたため、このPERの数字も跳ね上がったということです。ちなみに、後日5630円で66倍まで下がります。ちょっとのきっかけで「人気」に拍車がかかってPERは急上昇急降下。

配当金が25円株価が6630円、配当利回りは0.3%しかありませんから。もちろん「高配当株投資」にあたる銘柄とは言えませんが、PERが一時的に跳ね上がると言う例としては、最近の事例では分かり易い一例です。

PBRとは?(株価純資産倍率)

株価  BPS(1株当たり純資産)🟰 PBR(倍)

解散価値と言われます。こっちの方が少しわかりやすいかな?と思います。例えば「純資産が100 株価が100」どうするならばPBRは1倍。純資産と株価が等しい状態。普通に考えて「企業ならば利益を生み出す」わけですから、「100あるお金を使ってそれを増やしていく」ことが基本になるのでPBRが1倍よりも小さいと言う事は「利益を生み出すことがへたくそ」だったり「企業の中に無駄なお金が余っている」ということになります。

例えるとPBRが1倍以下というのは・・・

100円の材料を使って、100円以下のケーキしか作れないなら「今すぐお店を畳んで100円をみんなで分けたほうがマシやんけ!」と言われているようなもの。パティシエとしては、かなり悔しい評価なんですよ。

お店の金庫に1,000万円眠っているのに、新しいケーキの開発もせず、新しい機械を購入するでもなく、古びたオーブンを使い続けている状態。これでは投資家から『投資しても使わんなら金返せ!』と怒られてしまいますよね。 これがPBR1倍割れの正体の一つです。

これまで、日本の企業は、常態的に「PBR1倍割れ」の企業が多いとされてきました。

実例

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例えば「この銘柄」 悪くない高配当株銘柄の一角だと思います。配当利回りは3.48% まずまずの利回りで、時価総額は8650億3400万円 しっかりと中〜大型株として「三井」と言う安心感もあるのに、PERは15倍弱 PBRに関しては「1番割れ」

だからと言って即「買い」にはならない。なぜって「今後大きく伸びる余地は少なめなのでは?」という側面が見えるから。だからこそ、しっかりとタイミングを見ながら「調整局面」を狙って購入するなら充分な検討余地があると思います。

こんな感じで、このPER PBR の値だけを見て即購入と言うのは考えづらいですが、全体の指標を鑑みながら、割安感を見るのには標準的に使える指標です。 

まとめ

先にも例えましたが

PERは『行列の長さ(未来への期待)』 PBRは『使っている材料の豪華さ(今の価値)』です。

どんなに美味しいケーキでも、あまりに高すぎるお値段(高PER)では手が出せませんし、逆にお値段が安すぎても(低PBR)、材料が古くなっているのかもしれません。

パティシエが最高の材料を選んで最高のケーキを焼くように、私たち投資家も「納得できるお値段(指標)」で、「中身の詰まった良いお店(銘柄)」を選びたいものですね。

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